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「河野ぶどう園」熊本県宇城市 三代に渡り樹齢50年を超える歴史ある露地栽培ぶどう。

あれから80年。それはゼロからのスタートだった。
戦後、GHQから何もかも奪われた中、周辺に残った大地で何かを始めらければと、もがき、思考し、さまざまな農作物、花や鯉の養殖など色々試してみるもなかなかうまくいかず、途方に暮れていた。そんな暗いニュースが続く中、近隣の地でぶどうの栽培に成功したというニュースを聞き、その地(福岡・田主丸)に足を運び巨峰と出会う。難易度は高い、しかしこの九州の地で栽培出来るなら、熊本でも栽培出来るはずと必死に研究・トライアルを重ね、ついに熊本で初めて希少とされていた「巨峰」の栽培を成功させた。当時周辺にはキャンベル(小粒のぶどう)しかない中、大粒の巨峰は皆を目でも舌でも喜ばせ、ぶどう農家の礎を築いた。

40年の歳月が経ち、ぶどう栽培を成功させた祖父は父に跡を継がせ、今度はより多くの人にぶどう農園を楽しんでもらおうと、山を開き、開墾し、「観光ぶどう園」を開園した。この畑もまた1からスタートで土づくりから始め、ぶどうの苗を育て栽培し、観光客を向かい入れる施設も手作りで建て、山頂にオープンした。南仏を彷彿とさせる風土、順調に拡張に向かおうとしていたが、この頃から台風も頻繁に来るようになり、天候との戦いは続きなんとかここまでやってきた。現在83歳の父はまだまだ現役でぶどうの手入れを毎日している。

そして現在、祖父から父が受け継いだぶどう園を、三代目が引き継ぎ、父の頃と同様、多くの人にぶどう狩りを楽しんでいただいている。
太陽が降りそそぐこの地で生まれ育った、美味しいぶどうそのものを何とか1年中味わえないかと思考し、河野ぶどう園のぶどうがぎゅっと凝縮されたぶどうジュース「ぶどうのみ」も完成した。名前の通りぶどうのみを使い、ぶどうそのものを味わえるように砂糖、添加物を一切使用せずジュースを仕上げた。そのぶどうジュースを使い、ジャムなども作っている。
 そして、そのぶどうの集大成となる「赤と黒」をインターネットで全国へ提供することが出来る日が来たのだ。